はやとのBL読書感想日記

「はやと」と申します。読んだBL作品について、気ままに感想を書いていきます。皆様の参考になればいいなぁ。

放課後はちみつ(波真田かもめ)

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「オレの事 好きでしょ?」

 

◆攻め:蜂谷心(同じ高校の3年生→違う大学の1年生)
◆受け:花織満夫(同じ高校の3年生→?/カフェでバイトしてる)
◆エッチ:あり
◆属性など:すれ違い、ツンデレ受け
◆評価:★★★

 

【あらすじ】

「俺なんで、こんな所で…こいつとキスしてんだろ――」

クラスに馴染めず“ぼっち”な花織満夫(ハナオリミツオ)は、クラスの中心でイケメン“リア充”な蜂谷心(ハチヤシン)のことがイライラの種。髪はふわふわ、肌もきれい、なんでも楽にこなす、声も良く通る、そこが少し気に入らないだけだったのに…。バスケの授業でシュートを決めた蜂谷から、目が離せず足をねん挫してしまった満夫。そんな満夫に、肩を貸して保健室に運んでくれた蜂谷が、なぜかキスするみたいにイキナリ顔を近づけてきた!!しかも、テンパってドキドキしている満夫は、自分のアレが反応したことに驚愕して――!? さらに、その日から蜂谷が毎日絡んでくるように…一体何がどうなってるの!?  


【同時収録作品】

・ハチヤの目線(描き下ろし) 

・ミツオの目線(描き下ろし)

 

【感想】

『おはようとおやすみとそのあとに』で、すっかりファンになった波真田先生。

なんだけど、ほか作品を試し読みで読んでみても、ハードルが上がっているためなかなかピンとこない。

そんな時、 「ハンディコミック」で多くの作品が値引きされるキャンペーンが実施され、だったら購入するか!と買ったのが『放課後とはちみつ』でした。

なぜ購入を躊躇っていたかと言うと、私の苦手な「すれ違い」があったから。

 

舞台は山梨。

物語の最初から、ミツオはハチヤのことが好きです。

一方、ハチヤはミツオの名字すら認識していない状況。

バスケの授業でケガをしたミツオは、保健室でハチヤに手当てしてもらうんだけど、下半身が反応してしまいます。

その日から、始まるふたりの不思議な関係。

ふたりきりになると、くり返されるキス。

 

夏休み。

特別逢うわけでもなく、画像だけのメールをやりとりするふたり。

これがおしゃれでいいんですよー。ふたりの微妙な関係を表しています。

登校日へのカウントダウン。そして、、、

「オレの事 好きでしょ?」

 

卒業式の日。

時間はかかったけど、「オレの事 好きでしょ?」に答えるミツオ。

ミツオの恋心の始まりはハチヤがくれた1つのハチミツのど飴。

エッチするふたり。

同じハチミツのど飴を空きかけの袋ごとくれるハチヤ。

「オレの事 好きでしょ?」 じゃぁハチヤは?訊けないミツオ。

 

6月。

上京したミツオ。大学デビューして、友達からは「花ちゃん」なんて呼ばれています。

友達に連れてこられたカフェで、ハチヤと遭遇するミツオ。

そのまま取っておいたハチミツのど飴の袋の中に見つけた、欲しかったハチヤの答え。

対峙するハチヤとミツオ。

もう1度繰り返される質問。

「オレの事 好きでしょ?」

ふたりの答えは、、、?

 

描き下ろしは、高校時代、何を考えてるか分からなかったハチヤ視点のお話と、

お付き合いしてからのお話。

 

のど飴をキーアイテムにした、可愛らしい作品です。

恐れていた「すれ違い」も、短期間の話なので大丈夫でした^^;

圧倒的に言葉のやりとりが足りないふたりですが、

『おはおや』ほどの感動やほのぼの感は感じられませんが、

言葉のやり取りさえするようになれば、開人と伊介のような関係にもなれるのではないかと期待できる、純粋なふたりには好感が持てます。

でもやっぱり『おはおや』がNO.1ですね。


参考になりましたでしょうか?