俺の人魚姫(原作・ARUKU/作画・雪居ゆき)
「それでも 言わないと わかんねぇよ」
◆攻め:城之内悠馬(文具メーカーの次男で常務)
◆受け:杜松道雄(どもりがちな消しゴム工場の工員)
◆エッチ:あり
◆属性など:俺様攻め、健気受け、すれ違い
◆評価:★★
【あらすじ】
中学を卒業して以来、近所の消しゴム工場で働く道雄。彼は吃音のコンプレックスがあり、友人も作れずに孤独な毎日を過ごしている。唯一のあたたかい思い出は、昔、悠馬にいじめっ子から助けてもらったこと。悠馬は良い学校を卒業し、今やタイヨー文具の若き常務となった。工場に現れる悠馬を、道雄は時々遠くから見つめるだけ…。しかし工場ではストが起き、爆発騒ぎにまで発展、その事故によって悠馬は視力を失ってしまう。悠馬のことが心配でいてもたってもいられない道雄は、そっと悠馬に花を届ける。そんな「名無しの君」に悠馬は信頼を寄せ始めるが……。
【同時収録作品】
・ダリアの恋
・後日談(描き下ろし)
【感想】
『俺の人魚姫』
なんというか、昭和テイストというか、昼にやってるどろどろドラマというか 、ひたすら道雄が不幸な目に合うのをドキドキしながら見守る物語って感じです。
野島伸司さんぽいというか。
基本的にあらすじ通りで、ここに視力を失った悠馬の婚約者が絡んできます。この女性が事件を起こすんだけど、道雄に濡れ衣を着せて、しかもそれを道雄が受け入れてしまい、、、
道雄がありえないくらい純真なため、ラストにエッチシーンがあるんだけどなんだか不自然に感じる。。。
聖者すぎるんだよなー。嫌じゃないけど、BLではないかなー。
描き下ろしは1Pですが、本編ではただのいい人で終わってしまった柏原のその後が少しだけ描かれています^^
『ダリアの恋』
昭和20年、結核に侵された財閥の長男と、使用人の約束の恋物語。
切なく身体を重ねるふたり。泰二は約束します。
「必ず・・・お迎えに 参ります 必ず・・・!」
その夜を最後に泰二は逃亡し、終戦後の昭和27年、、、
こちらのお話はけっこう好きです。ふたりがせつな甘く、信頼関係もしっかりしているのでもやもやせずいいです。
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