はやとのBL読書感想日記

「はやと」と申します。読んだBL作品について、気ままに感想を書いていきます。皆様の参考になればいいなぁ。

スロウデイズ(市川けい)

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「永遠だとは 思ってなかったけど」

 

◆攻め:キヨ(機械設計の専門学校1年生)
◆受け:イノ(大学1年生)
◆エッチ:なし
◆属性など:
◆評価:★★★★★

 

【あらすじ】

大学生で一人暮らし、ちょっと大人になったキヨとイノが再び登場! 大人気コミックス「スロースターター」の続編4作品を収録。もだもだラブデイズ、待望の1冊。

ほか、「こっち向いて笑って」浅野&筧のショート続編、社会人男子の恋心をシニカルに描いた読み切り作品をはじめ、伝えられない切ない初恋、無自覚SMカップルなど、グッとくる完全読み切り作品3編+コミックス描き下ろし。

 

【同時収録作品】

・スタートライン
・はなしをしながら
スターゲイザー
・とりとめのない恋の詩
・風の隙間
・あの箱庭
・かわいくないは正義!
・時には昔のはなしを(描き下ろし)

 

【感想】

キヨとイノの短編集的な今作。同人作品も収録されています。ありがたやー♪

なので時系列がまちまちです。でも違和感はないかな。付き合いだしてから1年経ってない期間の話だしね。

 

『スロウデイズ』

初エッチをどうやって誘ったら良いか悩むふたりのお話。相変わらずのもだもだだけど微笑ましい^^  愛しいふたりです。

 

『スタートライン』

『スロースターター』のラストの翌日、お付き合いすることになってから初めての電車の中のふたりのお話。

イノのあっけらかんとした素直さ、いいですね。それに呼応するように緊張が解されるキヨもピュアで素敵です。

 

『はなしをしながら』

高校3年のバレンタインの話から、ふたりの友人紹介みたいなお話。これがなかなか面白くて、特に木暮くんのお話はほんの3Pなのに切なく美しく描かれています。

市川作品友人短編集とかあるといいかもですね^^  結果BLにならなくとも。

キヨとイノの共学談義が面白いです。

 

スターゲイザー

『スロウデイズ』の後、イノがキヨの家にいるのがすっかり当たり前になっている頃、大学の女の子にイノを紹介するよう言われて、、、なお話。

短いけどキュンとします。

 

描き下ろしは更にその後のふたり。

あー、このふたり好きだわー♡  ずっと読んでいられる。

 

 

ここからは違うカップルのお話。

『とりとめのない恋の詩』

中学校から仲良しのふたりが結ばれる、そんなBLではありふれた話を「胸にぽっかり穴があく」「心を鬼にする」「心が乱れる」「胸が高鳴る」「心が躍る」といった心理状態を実際に具現化した症状として身体に現れるという切り口で描かれているのが斬新で面白い!

ホントに穴があいたり、胸に般若顔が浮き上がってきたり(笑)

胸が高鳴る時は学校のチャイムみたいなのが聴こえてきて、心が躍るときはサンバが聴こえてくる(笑)

いやー、いいです!「ドキドキ」よりも楽しい感じがするのがいい!

この発想、すごいなー。

 

『風の隙間』

初エッチは済んだものの、痛がった受け様を思ってスキンシップがなくなってしまった大学院生カップルのお話。

そのまま破局?2度目のエッチは出来るのか!?

ある意味もだもだな可愛いふたりですが、エッチシーンはエロいです。

ちなみに、このふたりは他表題作品『ルッカットミー』にチョイ役で出てきます。

 

『あの箱庭』

高校3年生のふたりは、ふたりだけが見つけた校内の秘密の場所で喫煙する仲。

確実に両想いだろ!なふたりなんだけど、女の子が告白してきたところからふたりの関係性が変化していきます。

あ、こっちがこうなんだ、みたいな意外性はあるけど、テイストとしては嫌いじゃないんだけど、切なすぎて読んでてツライ!だから読み返すことはない作品。

嫌いじゃないけどね。

 

『かわいくないは正義!』

他表題作品『こっち向いて笑って』のふたりのお話。

『こっち向いて笑って』については次回ご紹介しますが、こちらのふたりも好きなふたりなので、ニヤニヤが止まりません(*´꒳`*)


参考になりましたでしょうか?