はやとのBL読書感想日記

「はやと」と申します。読んだBL作品について、気ままに感想を書いていきます。皆様の参考になればいいなぁ。

花は咲くか1(日高ショーコ)

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「ずっと自分にしか 興味を持てなかったからーーー・・・」


◆攻め:桜井和明(37歳の広告代理店のディレクター)
◆受け:水川蓉一(19歳の下宿を営む美大生)
◆エッチ:なし
◆属性など:ツンデレ受け
◆評価:★★★

 

【あらすじ】
広告代理店勤務の桜井は、帰途、ある青年とぶつかって仕事の資料をダメにされてしまうが、その相手が同じ資料を持っているとのことで家に招かれた。彼はその古くて広い一軒家で下宿を営む家主だという。水川蓉一と名乗るその青年は大学生で、桜井に対してひたすら無愛想。そっけない態度と不躾な眼差しを苦手に思いながらも桜井は、「家が気に入った」とたびたび蓉一のもとを訪れるようになり……。

 

【同時収録作品】

・鼠たちの話(番外編)

 

【感想】

巻ものなのでどうしようかなと思いつつ、口コミの評価が高かったので購入した作品。

タイトルがいいですね^^ ふたりの関係を美しく表現しています。 

 

最初は「仕事の資料の交換」で蓉一の古くて広い家に訪れる桜井だけど、2回目は駅で具合が悪くなったのを蓉一宅の下宿人である菖太と竹生に助けてもらって連れて来られます。ちなみに菖太と竹生は蓉一の従兄弟です。

 

人懐こい菖太に誘われて、蓉一からもらったという種を蓉一宅の庭に蒔いて育て始める桜井。

芽は出たもののその後は育ちません。 

「あいつが くれた種はーーー 一体どんな花を 咲かせたのだろう?」

 

うっすらと蓉一のことを気にし始めている中、蓉一の父親の友人・柏木と仕事を一緒にすることに。

その仕事で蓉一宅を訪れることになった桜井は、家の中で油絵を描いている蓉一を見かけます。

そこで蓉一の両親が他界していることを知ります。

 

「キミの描く絵に 興味があって・・・」と、蓉一の絵を興味深く見る桜井。

「興味って 絵だけに? それとも 俺に?」なんて、意味深発言をする蓉市。

 

後日、柏木から呼び出された桜井は蓉一について相談を受けます。

蓉一が全てに無関心で笑わないこと、蓉一の父親が絵描きだったこと、その父親の人生を背負わせてしまったのではないか、ということ。

その蓉一が、桜井の花壇について笑顔で話していたこと。。。

 

衝動的に蓉一宅を訪ねた桜井は、花の絵を描いていた蓉一に逢い、自分の想いを自覚します。

そして、蓉一と同じ大学の藤本が現れて、、、

 

番外編の『鼠たちの話』は、竹生メインの過去を回想するお話。

いつも優しかった蓉一の父・蓉介と、蓉介の兄・菖一の愛人の子・菖太の幼い頃。

 

1巻はまだBLって感じではなく、どちらかというと蓉一がどう1人の人間として成長していくのかが主軸のような印象を受けます。

だからこそどう展開していくのか気になるというか。

当て馬感満載の藤本も出てくるし、蓉一のご両親の話も気になるし、桜井の仕事の話も出てくるし。

 

参考になりましたでしょうか?