ブルースカイコンプレックス【電子限定特典付き】（市川けい）

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「イヤじゃなかったんだろうな」

◆攻め：楢崎元親（読書好きで頭の良い高校２年生）
◆受け：寺島夏生（やんちゃでゲイの高校２年生）
◆エッチ：なし
◆属性など：クーデレ攻め
◆評価：★★★★

【あらすじ】

古びた本のにおいに混ざる清潔で清廉なシャンプーの香り。かるく目眩がした、放課後――。
「静かに本を読める場所が欲しい」と願っていた楢崎は、ひょんなことから学内で有名な素行不良の生徒・寺島のお目付け役に抜擢され、二人きりで放課後の図書室の受付をすることになる。
初めこそ会話のない二人であったが、ページを繰る音だけが響く図書室で、楢崎は不思議な空気をはらむ寺島に次第に興味を持ち始める。
やがて学校は夏休みに入り、お目付け役もお役御免となるが――。

【同時収録作品】

・ソレは願望のあらわれで（描き下ろし）

・電子限定描き下ろし

【感想】

市川先生はホントゆっくりと関係が変わっていく様を描くのが上手い！

「相容れなさそう」と思った寺島の読んでる本が気になり出すところから、本の貸し借り、テスト勉強への流れの中で、楢崎はモノローグで、寺島はちょっとしたセリフや表情から気持ちの変化、様子が描かれています。

夏休み、外で偶然逢ったふたり。テスト結果のご褒美をもらう代わりにキスする寺島。その後もその場所に通う楢崎だけど寺島は来ない、ここで都合良く来ないのがリアルですね。

新学期、また寺島にキスされる楢崎。

実は図書室で出逢う前から楢崎に好意を抱いていた寺島。

約束通り楢崎の家に遊びに行く寺島。この時も寺島は楢崎にキスします。一向に嫌な素振りを見せない楢崎。

ちなみに、楢崎には兄と年の離れた双子の弟アキとタケがいるんだけど、この弟二人がすごく可愛い^^

本の話から一緒に海に行く楢崎と寺島。