はやとのBL読書感想日記

「はやと」と申します。読んだBL作品について、気ままに感想を書いていきます。皆様の参考になればいいなぁ。

ヒマなのでハジメテみます。(左京亜也)

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「俺が誰か他の人を 好きになればいいと 思ってんの」

「インターネットって べんりだね」

 

◆攻め:中津川希(幼馴染/高校生→大学生)
◆受け:天野凛太郎(幼馴染/高校生→大学生)
◆エッチ:あり
◆属性など:ワンコ攻め、ツンデレ受け
◆評価:★★★★

 

【あらすじ】

幼なじみで同じ大学に通う俺と希(のぞ)は、一応お付き合いしてて、同居もしてる。

そう、同居。同棲、といいきれないのは、俺らはまだ――ヤってないからだ!

のぞはいつだってサカってるけど、サカリと恋の間には、深ぁ~いギャップがあって……。

左京亜也が描く、フツーの男子の、フツーくないバイバイDTダイアリー!!

 

【同時収録作品】

・ヒマなので屋上にいます。

・ヒマなので気が付いてしまいました。(描き下ろし?)

 

【感想】

せっかくなので、もう少しだけ左京亜也先生の作品をご紹介します。

 

本作は同時収録作品の『ヒマなので屋上にいます。』から物語が始まるのですが、

こちらは、もともと少女漫画誌に左京亜也先生の別名義「右京あやね」先生名義で掲載されていたそうです。びっくり。

その時のオーダーが、「なんかもにゃっとした雰囲気のものを」だったそう。

この高校生編を経て、大学生編からBL誌に移動し、左京亜也名義になったわけですねー。

少女漫画誌で、エッチはないもののこういうストーリーはありなんですね。

完全にBLです^^;

 

高校生編では、ひたすらワンコな希と、ツンデレな凛太郎が、凛太郎視点で描かれています。

女子からの告白というイベントを受け、ふたりの関係にほんのりラブエッセンスが追加されたのかな。

 

そして大学生編の表題作『ヒマなのでハジメテみます。』へ。

作品紹介のあらすじには「お付き合いしている」とありますが、

そこに至るまでにはどの作品でもよく見られる男同士の葛藤があります。

高校生編も併せると巻半分くらいになるので、あらすじに違和感が(-_-)

ただ希に関しては、凛太郎への感情を最初からエッチな意味でダダもれさせているので、葛藤は凛太郎のみとなります(笑)

 

とにかくワンコな希が可愛い^^

これキャラが女子だったらあざとすぎて成立しないだろうな。

それくらい可愛い。

なのにオネエじゃないのもいい。

 

さっきまで泣いてたのに

「え・・・っ まさか凜ちゃん 非童貞!? いつの間に!?」

と焦る希が面白い。

両想いだってわかった時の希が、純粋エロで面白可愛い^^

おたま持ってうろうろする希可愛い。

初エッチのためなら家事も頑張っちゃう希可愛い。

ケンカして「ひぃぃっく」て泣いちゃう希可愛い。

 

希の姉・妊婦ヒカリさんもいいですねー。台風のごとし。

旦那さんとプリンが原因のケンカをして、ふたりの家に転がり込んできます。

 

それを機に、凛太郎の葛藤が再発します。

そんな凛太郎に真剣にぶつかる希。

可愛いだけじゃない希。

ヒカリさんの陣痛が始まった時も、その場を頼もしく仕切ります。

 

結局凛太郎の葛藤は取り越し苦労で、ヒカリさんにも祝福されて、

晴れてふたりは結ばれます。

まさかの攻め希。なんだけど、納得。

 

その後の『ヒマなので気が付いてしまいました。』ではリバしようと試みますが、

ヘタレ希がひぃひぃ言って話にならず。潔いヘタレっぷりで笑えます^^;

 

ちなみに作中では、クロネコ彼氏シリーズで真悟がよく着ているパンダTシャツを、凛太郎も着ています。

ほんのりリンクしてていいですね^^


参考になりましたでしょうか?