はやとのBL読書感想日記

「はやと」と申します。読んだBL作品について、気ままに感想を書いていきます。皆様の参考になればいいなぁ。

おはようとおやすみとそのあとに4【電子特典&小冊子収録】(波真田かもめ)

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「好きで病気に なる人なんて いないよ」

「尊敬 してます」

「オレは 結婚しない そう 決めたんだ でも 大丈夫 安心して オレは 幸せだから」


◆攻め:立花開人(25歳/シェフ見習い)
◆受け:片岡伊介(22歳/イベント会社勤務)
◆エッチ:あり
◆属性など:ほのぼの日常
◆評価:★★★★★

 

【あらすじ】

 「この先も男二人で暮らしていくつもり?」 

開人と伊介の恋愛関係が、瞬にバレてしまう。瞬からは、親や友人にもずっと秘密にしていけるのか問われる。二人は、友人の廣乃に関係を告白するが!? 感動の完結巻! 

 

【同時収録作品】

・がんばれ志帆さん

かわうそナイト

・廣乃マジック(電子限定描き下ろし4コマ)

・はじめましての前夜祭(初回配本限定小冊子)

 

【感想】

「ひとまずの最終巻」といった感じですね。この後、一応続巻がありますしね。 

表紙も春から始まって、夏秋冬。

2015年3月~2016年2月、1年で4巻発刊でリアル春夏秋冬。

こだわりを感じます。

 

前巻で終わっていたと思っていた瞬の話が続きます。

スキャンダルを撮られ、ふたりの家に避難する瞬。

伊介にせまり、揺さぶりをかける瞬。

なんだけど、そこは強い決意をしている伊介。簡単には揺らぎません。

 開人も余裕な対応を見せます。瞬の頭を「ポン」とかしちゃったり。

 

お店のお休みの日に、料理教室を主催する開人。伊介も今回は初めてお手伝いします。

その様子を見て何かしら感じた様子の瞬。

そこにオーナー薫が現れますが、なんだかいい感じのふたり。今後を予感させます。

瞬の言葉を受けて、廣乃にふたりの関係を明かすことにしたふたり。

自分のことを「嘘つき」という伊介。

「オレも嘘ついてた」と、瞬とのことで嫉妬していたことを打ち明けます。

やっぱ嫉妬してたのねー、このタイミグで打ち明けるのが素敵です。若いのに大人だー。

 

完結に向かってラストスパート!開人父登場です。

開人母は開人が幼い頃に死別しており、開人父は再婚してまだ赤ちゃんの娘もいます。

ふだんはオランダ・ユトレヒトに住んでいて、今日は開人の働くレストランで食事会です。そこには伊介も同席します。

NGワード「かわいい」を連発する開人父(笑)

ドキドキしながら様子を見守るオーナー薫。可愛い^^

開人への想いを友人として語る伊介。

「結婚はしない」と伝える開人。

1巻で伊介の覚悟は描かれましたが、開人のこういう覚悟が描かれるのは初めてじゃないかな。

 

開人の帰りを待つ伊介と廣乃。

三人で家路に着く途中、廣乃が「オレたち家族みたい」と話しだします。

「血の繋がりとか 法律で 決められた 関係だけが 『家族』じゃ ないんですよ」

こんな友人が近くにいて、ふたりは幸せです。

 

そして今度は伊介編。年末、ケンカしながら車で山形の伊介の実家に向かうふたり。

その頃、オーナー薫と瞬はハワイ旅行中!やっぱりねー、そういう展開よねー♪

料理をふるまう開人。色男っぷりに色めく伊介母と伊介姉。

伊介父は最初こそ微妙だったけど、作った野菜を褒められて上機嫌です。

家業である農業を継がないことで、確執のあった伊介父とのエピソードを語る伊介。

大人になっていくことを実感するふたり。

 

「ねーえー」の伊介、可愛い♪

「お気軽にどうぞ」、笑いました^^

と思った直後の伊介、セクシーです。

 

ふたりの出逢いは運命だったと感じる開人。

新年を迎えるふたり。

「十年後も 二十年後も 一緒に生きよう」

そして、、、

「明日の朝メシは 何にしようか」

 

ザ・ほのぼの日常。

それをこれだけ素敵に描ける波真田先生、素晴らしいです。

私たちの日常も捨てたもんじゃない。そんな気がしてきます。

ホント素敵な作品♡

 

 

『がんばれ志帆さん』

開人の家族の食事会に伊介が同席している意味を悟った志帆さんの話。

3巻で志帆の気持ちが判明した時、もっと揉めるのかと思ったら全くそんなこともなく。

その志帆さんについて描かれて嬉しく思いました^^

 

 

かわうそナイト』

ついうっかりNGワードの「かわいい」と言ってしまった開人。

ごまかすために「かわうそがかわいい」と取り繕うけど、しつこすぎて結局伊介を怒らせることに。

怒った伊介は布団に潜り込みます。

 

「かわいい」の定義について話すふたり。

伊介「儚くて 愛らしいものに 使う言葉だよ」

開人「つまりは 愛おしいって 意味だろ?」

伊介「かわうそを?」

 

今度は開人が布団に潜り込みます。 

そんな開人を「かわいい」と言う伊介。伊介の中の「かわいい」の定義が少し変わったようです。

その晩だけ「かわいい」を解禁する伊介。日が変わったら、、、?

 

この時のふたりのやりとり、「怒ってない 悲しんでんのっ」はいいですね。

怒りの感情の裏には必ず悲しみがあるものだから、ケンカするときはふたりのように、激しい怒りの感情よりも、静かな悲しみを伝えられるように心がけたいものです。

 

 

『はじめましての前夜祭』

4巻の初回配本限定特典の小冊子が収録されていて嬉しい!!

ありがとうございます!!

開人父が来日する前の日の話です。

あーもうホントこのふたり好きです♡

 

参考になりましたでしょうか?