はやとのBL読書感想日記

「はやと」と申します。読んだBL作品について、気ままに感想を書いていきます。皆様の参考になればいいなぁ。

ルッカットミー こっち向いて笑って【電子限定かきおろし付】(市川けい)

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「文字打ってる ヒマがあるなら 声聞きたいし 電話するし ていうか会いに 行くし来るし」

 

◆攻め:浅野顕太(バイトの先輩/2歳上の大学生)
◆受け:筧慎一(バイトの後輩/2歳下の大学生)
◆エッチ:あり
◆属性など:ツンデレ受け、(同時収録作品)リバ
◆評価:★★★★★

 

【あらすじ】

筧の告白からスタートしたお付き合いも、はや半年とちょっと。浅野×筧カップルは、ケンカからの仲直りH、羞恥プレイ、はたまたリバに挑戦したりと、濃厚ミダラな日々を過ごしております。謎いっぱいな浅野の同居人のインモラルな恋愛模様も収録。同人誌発表作に単行本描き下ろしを加え、「こっち向いて笑って」番外編集登場!

 

【同時収録作品】

・switch!

・Spangle

・call,RE:call,UNcall.

腐女子通信

ルッカットミー描き下ろし

・電子限定描き下ろし

 

【感想】

今作は同人誌作品を1冊にまとめたものだそうです。

表題作は『こっち向いて笑って』の続編。相変わらずツンデレな筧です。

そして、浅野の従兄・浩幸のスピンオフも収録されており、1冊を通してだいぶフューチャーされています。そのためか、前作よりはやや大人目、ほんのりビターな印象です。

そしてそれもあってか、今作は前作よりさらに大胆な空白が多用されています。

ここまで大胆な空白コマを多用する作品は初めてかなー。良いと思います^^

 

ルッカットミー』

このふたりは所謂ケンカップルの部類になるのでしょうか。ふたりでいるのにメールをする筧にイラつく浅野。

ヤキモチですね。浅野は気付いてないけど。そして浅野が初めて見せる執着。

そんな浅野に対し、筧の言い分が素敵^^

「文字打ってる ヒマがあるなら 声聞きたいし 電話するし ていうか会いに 行くし来るし」

確かにー!その通りだけど、普段は気付かなかったりするんだよねー。

ちなみに、ほか作品含め、市川先生の描くメールの文字がいつも手書きなのが温かみが感じられて好きです。

またその内容も筧からの「そろそろ会いたいです」なんて、このデレっぷりがたまらんです( * ´ 艸`*)

 

『switch!』

浅野と筧、リバしてみましょってお話。その結果やいかに!?

 

『call,RE:call,UNcall.』

お店で冗談交じりに名前呼びされている筧と、それを快く思わない浅野。

エッチの最中互いに名前呼びしてみるも、浅野は恥ずかしすぎてものすっごいちっちゃい声(文字)で呼びます。まーそれでふたりとも盛り上がっちゃうわけだけど、そんなふたりが初々しくて可愛い( * ´ ▽`*)

これで名前呼びになるかと思いきや、結局「筧」のまま。そんなふたりの関係がいいですね^^

そして最後、「なでなでして」と甘える浅野と、雑になでる筧、それにクレームを出す浅野、この流れが好きです。ふたりの日常^^

 

 

『Spangle』

浅野の従兄・浩幸と、そのお相手片岡の、少しビターな感じのする大人な空気漂うお話。

んー、ビターとは言わんのかな?でもなんかふたりの会話が常に心理戦のような会話で、直球じゃない感じが大人すぎてビターな感じがするんだよなー。タバコが小道具で出てくるし(←単純笑)

後半「付き合ってる」発言があるもののセフレ感が否めないというか、ふわふわした付き合いに感じてしまう。

でーもー、分かりやすいあまあまではないけど、しっかりお互いのことが好きなことは伝わるというか。大人な世界観だなー。

 

ちなみに、時期としては『こっち向いて笑って』の頃。ところどころ前作の浅野とのやり取りがそのまま出てきます。

 

浩幸は大学院に通いながら、土日限定ヘルプのみのホストをしていて、片岡はそのお客様。お店ではなぜか中西という偽名を使っています。

製薬会社に勤めていたらしい片岡は、浩幸を追って浩幸の大学の教授として現れます。

まぁふたりとも互いに言ってるけど、頭が良くて変わり者なんだな。会話がシュールすぎ^^;

そんな変わり者同士のふたりは、結局お付き合いすることに。

ゆるーく、ふわふわと、不思議なお付き合い。読めば読むほどこの世界観にハマります。

 

描き下ろしは、同棲話を持ち掛ける片岡からのー、筧が浅野に同棲話を持ち掛けるお話。

浩幸も浅野もふたりで暮らしてるから、互いに気を使って家を出るに出られない、みたいな。

 

 

腐女子通信』

これは「MAGAZINE BE×BOY」に掲載された、2Pのあとがきみたいなものです。


参考になりましたでしょうか?