はやとのBL読書感想日記

「はやと」と申します。読んだBL作品について、気ままに感想を書いていきます。皆様の参考になればいいなぁ。

ケダモノ彼氏!(碧本さり)

f:id:s-hayato:20180316022710j:plain

「デザートっぽく 好きって言えよ」

 

◆攻め:江波陸人(モテモテ大学生)
◆受け:多田大樹(童貞大学生)
◆エッチ:あり
◆属性など:俺様攻め、意地っ張り受け
◆評価:★★★

 

【あらすじ】

独占欲剥き出しな江波にカラダを奪われっちゃった多田くん受難の日々ーーー。
友人の江波は、男女問わず人気モノの完璧イケメン君。そんな彼に憧れていた多田だったが、本当の江波はワガママでゴーインな俺様タイプだと知ってしまう…!! 多田にだけケダモノっぷりを発揮し、ところかまわず欲情する江波の本当の気持ちとは…!? 

 

【同時収録作品】

・カレ×カレ

・うんざりするほど甘くして

・とある日、江波と多田くん・・・(描き下ろし)

  

【感想】

これこそ私好みの束縛系だろう!と思って購入してみた作品。

ただちょーっと江波の俺様具合というか、みんなの前だと王子様キャラなのに、多田の前だと口も悪いし乱暴な感じになるのがちょっと怖くて、もう少し優しいキャラだったらなー、という感じです。

 

『ケダモノ彼氏!』『とある日、江波と多田くん・・・』

日頃から憧れの対象として江波を見ていた多田。それを恋情と勘違いした江波は多田を襲っちゃいます。

物語はその翌日から始まるのだけど、多田は江波と一緒に登校してくるし、嫌がりつつも江波を恐れている感じは一切ないので、イヤな気分にはなりません。襲われた時のリプレイも面白可愛いし。

なんだかんだキスとかもしてるし、意識して江波を目で追っちゃう多田。

江波主催の合コンがあることを聞いた多田は、いつの間にか江波を好きになっていることに気付きます。

 

嫉妬深くて愛情表現がいつも強引な江波だけど、多田の江波に流されて付き合ってるような発言に、「もう 手 出して やんねー・・・」と言って、その日から全くちょっかいを掛けてこなくなる江波。

江波への想いを思い知った多田と、同じく耐えられない江波。

まぁすぐ仲直りするんだけど、この仲直りシーンいいですね。いつも俺様な江波が「多田断ち 飽きた」と言って先に折れるところとか、「なんでこんな・・・江波が 好きなんだよー・・・」と泣いちゃう多田とか。

仲直りエッチ後、「デザートっぽく 好きって言えよ」という江波のセリフもいいですね^^

 

描き下ろしは、熱を出した多田のお話。江波の手をにぎにぎする多田が可愛い^^

 

この表題作では、たまーに頭の形が縦長になったり、絵の安定性に欠ける部分があったのが気になりました。ほか収録作品ではなかったので、初期作品だからなのかな?

 

 

『カレ×カレ』

スポーツジム繋がりの友人の、美容師の悠木と、大学助教授の慧。

彼女と別れて住むところを追われた悠木は、契約更新までで良ければと慧の家にお世話になることに。

慧のことがもともと気になっていた悠木は、チャンス到来とばかりにキスしてきます。

ちなみに男性を好きになったのはこれが初めてという悠木。慧もノンケです。

 

元カノから連絡が来て会いに行こうとする慧を止める悠木。そのままエッチになだれ込みます。まだ悠木への想いはないように見えるんだけど、淋しかったのかなー、もしくは久しぶりに寄せられた好意が心地良かったのかなー、なんだかんだ慧も流されます。

いつの間にか同棲のような関係になっているふたりの生活。契約更新はもうすぐ。

自分の気持ちに気付く慧。そして、、、

 

もともとスポーツジムだけの関係だったので、しばらく慧の名前が出てこず「助教」と呼ばれていて、そんな希薄な関係なのに家に置くことにするんだなー、とまずそこに違和感を感じました。

あと、冒頭、悠木はイケメンなのに「失恋王(キング)」と呼ばれているんだけど、まぁこれは実は「男性が好きでした」「慧が好きだから」という伏線だったのでしょう。特にそこは触れてなかったけどね。

設定にやや無理はあるけど、ラブラブだからいいんじゃない?って感じです(笑)

 

 

『うんざりするほど甘くして』 

学ランを着た宗が、親友のアラタに「俺 ホモなのかも しれないんだ」とカミングアウトするところから物語は始まります。

大人になったふたり。まだキスの経験がないという宗は、いきなりアラタにキスしてきます。逃げ出すアラタ。

でもその日から宗を意識してしまうアラタは、話の流れから冗談で「嫁にでもくるか」なんて言っちゃいます。

実はアラタのことが好きだった宗は「大好き!」と告白して、、、

 

特にこれといった起伏もない、王道的なお話。

アラタ視点のお話で、宗はそんなに出てこないのだけど、なんか健気で可愛い。

告白シーンが特に可愛かったかな。その後エッチに流れ込む時のベッドの隅に追い込まれるアラタも可愛い。

 

参考になりましたでしょうか?

営業時間外の過激レポートH 6(星た)

f:id:s-hayato:20180316020825j:plain

「たくさん 話してくれるって 事は 本当にうれし かったんだろうな」

 

◆攻め:竹内(刑事)
◆受け:土屋(カフェ店員)
◆エッチ:あり
◆属性など:クーデレ攻め、おバカ受け
◆評価:★★★

 

【あらすじ】

「もっと動いて、奥をついて、そのままぐりぐりして、また抜き差ししてやる。」

カフェで働く土屋は今日が誕生日。乙女のように刑事の彼氏・竹内からの誕生日プレゼントを待っているが、店に来てくれただけでプレゼントはまだもらえていなかった。顔を見ることが出来ただけでも幸せだと自分に言い聞かせいたら、ふいに竹内が近寄ってきて―!?

 

【感想】

この『営業時間外の過激レポートH』の6は 『初恋男子の飼い方』のスピンオフで、カフェ店員・土屋とその恋人・竹内のお話。

そのカフェが舞台なので、店長・堀とその恋人・大久保も出て来ます^^

相変わらず大久保が可愛い(〃∇〃) 

 

ただ、そもそもタイトルから想像できる通り、エッチが主題の作品なのかな。

29Pのうち、1/3はエッチシーンです(笑)

でも、ラストは『初恋男子の飼い方』 と同じテイストで、ほんわか幸せ~な感じで、やっぱり優しいお話です。

まぁ、そもそも『初恋男子の飼い方』で見せた、竹内の男前発言があるので、エッチばかりだったとしても良い作品です。


参考になりましたでしょうか?

初恋男子の飼い方(星た)

f:id:s-hayato:20180316015044j:plain

「その命 捨てるなら 俺にくれない?」

「オレは お前を殴りたいよ」

 

◆攻め:大久保 克己(カフェ店員として拾ってもらった大学生)
◆受け:堀 茜(カフェ店長)
◆エッチ:あり
◆属性など:ワンコ攻め
◆評価:★★★★

 

【あらすじ】

「その命、捨てるなら俺にくれない?」目の前にいるのは、橋から飛び降りようとしている少年。とっさに近所のカフェの店長である堀は、彼に自分のカフェで働くことを提案した―それが2人の出会い。少年の名は大久保克己。人見知りをするがまじめに働く彼のことがかわいくてしかたなくなってしまった。そんなある日、大久保から店が終わった後に呼び出されて…!? 

 

【感想】

あらすじ通りに始まった今作。大久保はチワワのような可愛さで、その可愛さにやられて続きが気になって購入しました(笑)

そんな可愛い大久保に店長の堀はメロメロですが、純情繊細そうな大久保が故、出逢いから半年たっても何も行動できずにいます。

 

閉店後の大久保からの呼び出しも、コーヒーの淹れ方を教えて欲しいというものだったのだけど、話の流れで大久保にキスしてしまう堀。

この時の大久保がね、また可愛くて、「キスって・・・気持ち いいんですね」「これ以上は トイレに 行きたくなるのでっ」  なんて頬を赤らめます。

チャンスとばかりに大久保のを口でしてあげる堀。すると、大久保が積極的な一面を見せるんだけど、すぐ我に返ります。

この時「しまった 我に返しちゃった」と思う堀になんだか納得というか、同意(笑)

 

翌日、堀に怖い思いをさせてしまったと反省しつつも、自分の想いを伝える大久保。

実はバリタチの堀だけど、大久保のことを想って自ら受けにまわって誘導してあげる堀。

 

男女関係なく遊び歩いていた堀は、全てのセフレと手を切りますが、うっかり連絡を忘れた犀川がお店に来てしまい、大久保に過去がバレてしまいます。

焦る堀だけど、大久保は「茜さんの 彼氏は僕ですよね」となんだか男前に!

そしてエッチも自分から誘っちゃって、堀が翻弄されている!

そんな堀を「かわいい」と言う大久保。もうラブラブなふたりです^^

とはいえ、堀の昔の恋人たちに嫉妬する大久保。自分だけが知ってる堀を探し出します。

 

そんな中、疲労で倒れ入院することになった堀。

そこに駆けつけたのは、カフェ店員の土屋(♂)と、その恋人竹内(♂)。

竹内から男性同士のエッチの受けの身体的負担について説明され、愕然とする大久保。

この時の竹内の、恋人である土屋への愛情の深さが素敵です。

 

目覚めた堀に泣いて謝る大久保。

大久保「約束してください」「僕より 長生きするって おじいちゃんに なっても 僕より長生きするって」

堀「ね ねえ それって プロポー・・・」

 

大学に復学することにした大久保。

「楽しみだね」なんて言いつつも、大学で好きな人が出来やしないか不安な堀。

その不安を感じ取った大久保は、、、

 

エロ満載だけど、とっても可愛らしいお話です。ふたりが気遣い合ってて、想い合ってるからかな。優しい雰囲気に包まれたお話だと思います。

途中、大久保が男前に豹変、急成長しますが、もともと芯の強い子だったんだろうなー、と。それが大切な人が出来たことで目覚めたんだろうなー、と思えるのでそこまで違和感は引きずりません。

 

この作品で星た先生のファンになったのですが、ほか作品はザ・エロみたいなものが多いようです^^;

なんだけど、この作品のスピンオフ作品がありました!

次はその作品についてご紹介しますー^^


参考になりましたでしょうか?

みっともない恋(森世)

f:id:s-hayato:20180316014632j:plain

「無条件で 受け入れて もらえたらって 期待してたんだよ お前に」

 

◆攻め:黒川蛍介(大学生・先輩)
◆受け:白浜和泉(大学生・後輩)
◆エッチ:あり
◆属性など:ヤンデレ、暴力、おもちゃ、監禁、(同時収録作品)お漏らし
◆評価:★★

 

【あらすじ】

愛で、壊される。不器用で、そしてイビツなクレイジーラブ。

大切な人を失った過去を持つ大学生・和泉。他人と距離を置き、周囲に心を閉ざした日々を過ごすなか、校内一の人気者・蛍介先輩と出会った。明るくて優しい先輩に惹かれていくが、次第に常軌を逸した愛情を感じるようになっていく…。

温もりに飢えた執着攻×内向的で健気な受。その他、ヤンキー(受)のイチャコラ性活『青少年流』シリーズなど、短編を収録。

 

【同時収録作品】

・恋しいこぶし

・誰にもなれない

・青少年流バイオレンス

・青少年流レジスタンス

・青少年流モノポリー

  

【感想】

「BookLive!コミック」で試し読みして、あらすじにある「常軌を逸した愛情」「執着攻×健気な受」という文言に惹かれ、あえてのヤンデレ狙いで購入してみた作品です。

結果、私には病みが強すぎました^^;

口コミなどで調べずに購入したのですが、「痛み」を伴うヤンデレでした。

同じヤンデレでも、ひなこ先生の『イノセントラブ』のように、あくまでも甘いヤンデレじゃないと私には無理ですねー。

 

『みっともない恋』

亡くなった従兄・有馬の墓参りばかりしている「陰」な雰囲気の和泉と、カッコ良くて明るくてみんなの人気者で「陽」な雰囲気の蛍介。

ゲイであることに悩んでいた和泉は、生前の有馬に相談していました。それを今でも続けている和泉。

「白浜くんに 好きになって もらえる人は 幸せだな・・・」

墓参りする和泉にそう呟く蛍介は、「あー、和泉のことが好きなんだなー」と思えていいのですが、そもそも墓参りに同行したり、「(墓参りって)楽しいの?」なんて言っちゃうあたり、すでに「?」なものがほんのり滲み出ています。

 

つき合うことになったふたり。鬼のような着信や、バイトに行かせなかったり、徐々に蛍介の「陰」の部分が出てきます。

有馬に嫉妬した蛍介は、墓前で和泉を襲います。この時に暴力をふるうんだけど、これを機に暴力は日常的になっていきます。

もはや恐怖でしかない蛍介の存在。

ケガが増える和泉を心配する友人。それにも嫉妬した蛍介はおもちゃで和泉をいじめます。

 

春休み、和泉を監禁する蛍介。有馬のことを根に持つ蛍介は、また一緒に墓参りに来ますが、有馬の墓を壊し始めます。

ずっと蛍介の要求しているものは何か考えていた和泉は「俺はひとりで いいんだよ・・・」と言い放ちます。

それを聞いた蛍介は、

「俺にも期待 してないって ことだろ」

「無条件で 受け入れて もらえたらって 期待してたんだよ お前に」

「お前に会うまでは 俺だって 誰にも 期待して なかったのに・・・」

和泉を解放し、連絡を絶ちます。

 

その後、蛍介の親子関係の話を聞いた和泉は、心配して蛍介宅に向かいます。そこで、蛍介と、愛情の欠片も感じられない母親との会話を偶然聞いてしまう和泉。逃げ出した和泉は車にはねられてしまいます。

 

「先輩を ひとりにしたくない」

改めて思った和泉は蛍介と向き合います。ずっとさみしかった蛍介。壮絶なやり取りをした結果、蛍介に届いた和泉の想い。

蛍介にひとの温度が伝えられるよう、これからの自分に期待する和泉ーーー。

 

ラストはハッピーエンドで、憑物が取れたような蛍介が見られます。

ゲイということで孤独を感じていた和泉にも、ノンケの有馬と違って、同じ仲間の蛍介の存在は本当の意味での救いだったのでしょうね。

 

 

『恋しいこぶし』

自己中、わがまま、上から目線な映見は、実は痛くされないと満足できないドM。

日頃から生意気な態度ばかり取っているので、バイト先の遠藤に襲われて、無理矢理口に遠藤のモノを入れられてしまう映見。なのだけど、ドMの映見は感じてしまいます。

とそこへ、映見の彼氏・才人が現れて、、、

痛いのが好きという性癖なので本人は良いのでしょうが、読んでいる私にはボロボロになった顔の映見は見るに堪えないー(>_<)

 

 

『誰にもなれない』

誰得!?なお話。ホント最悪なお話です。救いがない。いい要素がない。

それまで仲が良かったのに、同性が好きと分かったらいきなりクズ扱いしてきた、そういうお話。

こういうお話を読みたがる人っているの!?最悪です。

 

 

『青少年流バイオレンス』『青少年流レジスタンス』『青少年流モノポリー

先輩3人に絡まれている終平を助けた、ケンカが大好きな鳩。そんな鳩に一目ぼれした終平は、「彼女はいんの? いるなら別れて 俺のもんになって」とキスします。

その日から付き合うことになったふたりだけど、終平には好きな子を叩きたくなるというドSな性癖が。 

最初は嫌がっていたけど、終平に叩かれると感じてしまう鳩。

いつの間にか自分が受けになっていることに不満を感じる鳩は、終平を縛ってみるもあえなく撃沈。自分が受けであることは受け入れます。

 

終平と付き合うようになってもケンカばかりしている鳩。それが独占欲から面白くない終平。ケンカの様子を見に行ったら、相手に性的に襲われそうになっている現場を目にして、別れを告げます。

取り付く島のない終平に対し、どうしたらいいか分からない鳩は様子見と称して尾行することに。

そうしたら女性とデートしてる!?焦った鳩は、、、 

 

ほんの少し痛い描写やお漏らしなど、あまり好きじゃないエッセンスがあるものの、鳩が可愛いし、ふたりがラブラブなのでアリかな。

この話が収録作品の中では1番好きかもです。

とはいえ、全体的に好み的に難しい1冊。「ヤンデレ」と分かっていて購入したので、まぁ想定内ということで★は2つで。

でも『誰にもなれない』はホント最悪です。(←何度も言う(`^´)=3 )


参考になりましたでしょうか?

セックスフレンズ【電子限定特典付き】(上原あり)

f:id:s-hayato:20180316014315j:plain

今回はありません

 

◆攻め:次郎(28歳の広告代理店社員)
◆受け:藤亜(26歳のモデル・タレント/大学時代の同級生)
◆エッチ:あり
◆属性など:健気攻め、ビッチ受け
◆評価:★

 

【あらすじ】

「愛」とか「好き」は重いからいらない。セックスで熱くなって、冷めたら終了。

仕事先で次郎が再会したのは大学時代の同級生、嘘だらけの経歴でかためられた「モデルの藤亜」。口止めのようなセックスをしてから“そういう関係"に。

デリカシーがなく、言ってることの9割が出鱈目、尻軽で軽率な惚れっぽさ、至極どうしようもなく欠落した藤亜に、頭ではわかっているのにくやしいほど性癖がピタリと合致してしまい――。

知ってるのはこいつの"イイトコロ"だけで他はなにも知らない。

大注目作家・上原ありデビューコミックス


【同時収録作品】

・Sex friend's after days(描き下ろし) 

 

【感想】

橈やしろ先生の『ビッチなあの子の言うとおり!』で、ビッチ受けに開眼した私。

「BookLive!コミック」の試し読みで、この作品も同じようにビッチに見せてラブラブものなんじゃ、、、と期待して購入してみました。

この時は口コミとかで調べておらず、キレイな絵と、なんだかんだで相思相愛なふたりぽかったので大丈夫かなーと思ったのですが、、、

 

いやー、この受け様がねー、可愛いんだけどねー、可愛いんだけど、私の地雷の他の人とのエッチは盛りだくさんだし、攻め様にも他の人とエッチさせるし、それを受け入れちゃう攻め様も攻め様ですよ、もう。。。(ー_ー )

 

ツライ生い立ちから愛が信じられない、身体だけでいい、という受け様で、攻め様の健気な愛でそこを陥落させて、、、だったら良かったのだけど、それっぽい雰囲気にはなるものの、相思相愛なのは見て取れるのだけど、最後までそこがはっきりとは陥落させきれていないところがもやっとして、私的には「結局何なんだーーーヾ(*`Д´*)ノ"」となってしまいました。

一応作品としてはハッピーエンド風に終わらせていますが、いやいや全然ハッピーじゃないから!っていう。。。

まぁ別に取り立てて不幸でもないんだけどね。ラブラブあまあまが好きな私としては、しかも相思相愛の匂いを漂わせておいて、結局セフレ関係なままかーいヾ(*`Д´*)ノ" っていう。。。

 

ラブラブあまあまへの期待値が高かっただけに、裏切られた感がハンパなくて、申し訳ないのですが初の★1つです!

せっかく相思相愛なだけに勿体ない!もう少し受け様に「一途」エッセンスをプラスしてくれていれば、逆に★5つの可能性もあったのに。。。

完全に私個人の好み、地雷の問題ですが、購入したことを後悔。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

読み返すことはない作品です。

 

上原あり先生の絵はキレイで読みやすいので、もっとラブラブなストーリーだったらまた読んでみたいです。


参考になりましたでしょうか?

ほしいとほしがり【電子限定かきおろし付】(やしこ)

f:id:s-hayato:20180316013839j:plain

「そんな天使が 抱いてくれって いいよるんだけど」

 

◆攻め:曽刈(大学の図書館バイトをしている大学生)
◆受け:瀬加(手フェチの大学生)
◆エッチ:あり(描き下ろしで)
◆属性など:手フェチ
◆評価:★★★

 

【あらすじ】

「俺の頭なでてくれない!?」

大学の図書館受付のバイト中、同級生からの突然の申し出に戸惑うも、人懐っこく犬みたいなそいつに「もっと触りたい」欲望が湧いてきて――!?

青春まっただ中、色んな事を我慢できない直情的な等身大男子達を丹念に描く読み切り短編集♪ 


【同時収録作品】

・友情裏ルート

・help?

・あふれる濡れる

・フライング

・僕の話をきいてください!

・バカは正直者

・したいとしたがり(描き下ろし)

・電子限定描き下ろし

 

【感想】

やしこ先生の短編集です。「BookLive!コミック」の試し読みで、ここからどう展開していくの?と続きが気になり購入した作品。 

 

『ほしいとほしがり』『したいとしたがり』『電子限定描き下ろし』

手フェチの瀬加と、好みの手の持ち主の曽刈は、瀬加がお菓子を貢ぐ代わりに曽刈に頭をなでてもらうという関係。ただそれだけの関係なんだけど、ワンコのように懐く瀬加の笑顔に頭をなでるだけでは物足りなくなってくる曽刈。

「俺の手だけが好きなの?」 

そして誰もいないふたりだけの図書館でーーー。 

 

描き下ろしは、瀬加が曽刈の手と出逢った時のお話と、初エッチのお話。 

電子限定は、瀬加が手を触らせてもらうよりも、曽刈のスキンシップの方が増えている、そんなふたりのラブラブなその後が描かれています。

 

『友情裏ルート』

ゲーム好きの冬真と、ゲームがきっかけで仲良くなった陽人。でも陽人にはゲイという噂があって、直接訊いてみたらその日から避けられ始めて、、、 

なんというか、特にこれと言って起伏もなく、話が簡単に進んでいくなーという印象のお話。 

 

『help?』

いつもエッチが早い(時短)ということで振られてしまう安永は、ゲイの佐藤に実践で治してもらおうと考えてたら、お尻を開発されちゃった、というお話^^;

何だそれっていう(笑) まぁそれだけのお話なのでエロいです。

あ、女性との直接的なエッチ描写はないのでご安心を。 

 

『あふれる濡れる』

子どもの頃に遊びでキスしたことを忘れられず、今でも和一のことが好きな洋介。

高校で1度告白して断られていますが、その後も友人関係は続けていて、和一は洋介の家で飲んだまま泊まったりもしています。

自分のことを好きなことをネタにしてからかってるような和一に、冗談でキスを迫ってみたら、むしろ和一からキスされて、「・・・あれ キスとか していいん だっけ・・・?」て考えちゃう洋介が面白い^^ 

これでボーダーラインを見失った洋介は和一に迫って、、、 

洋介の方が受けなんだけど、健気一途かと思いきやエッチ経験はあるという、、、Σ(゚д゚;) 

んー、そこがちょっといただけないかなー。そこ以外は健気で可愛らしいのに、残念。

 

『フライング』

1歳上の将弥のことが好きで襲ってしまった修磨、という事後から物語は始まります。 

ふたりは隣同士に住む幼馴染で、将弥に好きな人が出来たかも、という焦りからの衝動的なことだったらしい。 

でも将弥は特に修磨を避けるでもなく、それ以降も学校でエッチしちゃったりしています (・_・;) その割にエッチ中にいきなり将弥がキレて修磨を殴るんだけど、だったら初めから殴ってどうにか出来たんじゃ?みたいな。

エッチシーンも唐突すぎて成行きの適当感が否めず、読者おいてけぼりな感じ。

タイトルの『フライング』は告白する前にエッチしちゃったっていうことで、ラスト修磨から将弥に告白して、その時の様子が可愛くて将弥が絆される、、、ってことなんだけど、この時モノローグがどちらのものかがいまいち分からず、そこも荒い感じで残念だなー。 

一瞬だけ(2コマ)女性とのエッチシーンがあります。

 

『僕の話をきいてください!』

えーっと、高校生カップルの耀司と悠斗がエッチするだけのお話(笑) 

ホントそれだけ。だからエロいです。 

 

『バカは正直者』

方言モノです。福岡とかそっちの方なのかな?受けの蒼が使うんだけど、すごく可愛いしエロイ!あ、エロいのは方言のせいじゃないか^^;

蒼はたぶん大学生とかなのかな、攻め様の貴也とは幼馴染で、貴也は蒼が通っていた高校の保健医。

家で保健のプリントを作っていて、なかなか相手をしてくれない貴也の手を自然流れで弄り始める蒼がエロい!方言ヤバいなー (〃∇〃) 

蒼の方言とエロさを愛でるお話です(笑)  表題作含め、収録作の中で1番好きかな。

 

参考になりましたでしょうか?

ただただ好きというだけで(ときたほのじ)

f:id:s-hayato:20180316023628j:plain

「やっぱりお前 いいな・・・ 想像してたより ずっと・・・」

「十時不足 けっこう 深刻」

 

◆攻め:吉澤 テオ(優等生なイケメン高校2年生)
◆受け:十時 猛(結果的にヤンキーな純情高校2年生)
◆エッチ:あり
◆属性など:健気受け
◆評価:★★★

 

【あらすじ】

こう見えて、ひんひん鳴きます。

荒くれ者が学園イチの人気者にエロかわいく乱されちゃう。

他校の不良達とケンカに明け暮れていた荒くれ男子校生・十時 猛。ガタイの良さと、いかつい顔のせいでクラスでは鼻つまみ者。そんな彼の想い人は学園イチの王子様・吉澤テオ。吉澤の姿を見る度に胸を高鳴らせ女の子みたいに頬を染めていた。ある日突然、十時の片思いに気付いた吉澤に「恋人ごっこ」を持ちかけられてしまい…!?

 

【同時収録作品】

・ただただ君を知るために(描き下ろし)

 

【感想】

なんかあらすじの言葉のチョイスが古臭いように感じるのは私だけ^^;?

「BookLive!コミック」の試し読みで続きが気になって購入。

 

あらすじに「他校の不良達とケンカに明け暮れていた荒くれ男子校生」「鼻つまみ者」とあるけど、本人としては周りのヤンキーから一方的に絡まれて受けてたってたら、結果的にヤンキーに見られるようになっちゃったっていう、根は純情な子です。「子」って見た目じゃないけど(笑)

それに気付いたのが吉澤だったっていう。

このイケメン優等生の吉澤の方がほんのりとした腹黒さが垣間見えて、純情十時とのギャップが面白いです。

 

吉澤への好きな気持ちが表情からダダもれの十時。その度に「顔」って吉澤から指摘されてるのが見てて楽しい^^

ちょっとした言葉で嬉しくて泣いちゃうし。

強面純情十時を愛でる作品だな。

 

恋人として関係を進めたい十時だけど、純情ゆえネット検索も恥ずかしくて出来ず、行動にも移せません。

吉澤からは「恋人というか ただの友達だな」なんて言われちゃいます。

十時妹の「キスすらできないなんて どんだけヘタレ」「終わらせたくないんだったら  早めになんとかしないと」という友人との会話を聞いて、自分のことのように感じ慌てる十時。

 

勢いで吉澤宅まで押し掛け、流れでエッチを致すのだけど、何の知識もない純情十時は受けになります。

もともと体格差が逆転した攻受って苦手なんだけど、十時が可愛くてこのカップルはなんだか許せました。

自分がゲイか分からない、と話していた吉澤が「やっぱりお前 いいな・・・ 想像してたより ずっと・・・」と言うのが愛情が深く感じられていいです。これ言われたら嬉しいよねー。

事後、吉澤が「妹さん いい仕事 したなー」っていうんだけど、ホントそう(笑)

 

それ以降、十時にべったりな吉澤。イケメンのこういう隠さないのはいいですね^^

「十時不足 けっこう 深刻」とかサラッと言っちゃうのもいいです。

 

修学旅行に来たふたり。最近クラスメイトに受け入れられつつある十時が、女の子に狙われるんじゃないか心配する吉澤。実際女の子から告白され、部屋に誘われる十時。

初めて抱く嫉妬心に戸惑いつつも、吉澤は十時と同じ部屋にしてもらって、十時に想いを打ち明けます。

そんな吉澤の不安を打ち消すように身体を重ねる十時に、「・・・ごめん ありがと 十時」と言う吉澤。

いつもは余裕な態度な吉澤の方がいっぱいいっぱいな感じ、そしてそんな吉澤を受け止める十時、という構図がいいですね^^ 対等になった感じがいいです。

 

すっかりクラスにも馴染んで平和な日常を過ごしていた十時だったけど、以前やり合ったヤンキー達がリベンジにやって来ます。

もう終わらせるために殴られ続ける十時。そこに現れた吉澤。

実はクラスメイトが十時を見かけて、吉澤と警察、救急車まで手配してくれていました。

吉澤からも「一人で 考えなくて いい」と言われ、もう一人じゃないことに気付く十時。。。

 

描き下ろしは、吉澤が十時に興味を持ち始めたきっかけ、出逢いについて描かれています。

吉澤はもともと気遣いが出来て察しがいいんだろうな。物怖じしないし、最初から十時の表情を見て、口には出さない感情を読んで会話が進められます。

そんな吉澤が十時も心地良かったんだろうな。

 

吉澤「ひょっとして 今 見てるこれは  学校の誰も 見たことない 顔なのかも」

そんな十時に夢中になっちゃったわけですねー^^

 

体格差逆転カップルが苦手じゃなければ、ほか地雷らしきものはないラブラブなお話なので、癒されたい人にオススメな作品です。


参考になりましたでしょうか?