クロネコ彼氏のアソビ方【電子限定おまけ付き】(左京亜也)
「三週間と 五日 だから」
「これはもう 遊びじゃない」
「好き だよね? 言って 真悟」
◆攻め:賀神圭市(猫科人間・ヒョウ/人気俳優)
◆受け:真悟(猫科人間・クロネコ/撮影用セット専門の建築業者)
◆エッチ:あり
◆属性など:ケモ耳、腹黒攻め、意地っ張り受け
◆評価:★★★★★
【あらすじ】
人間は、いつも俺を捨てる。 お前だって、きっと。
黒猫に化ける猫科人間の真悟(しんご)は、好みの顔とカラダなら、誰だって抱く。
そんな真悟に目をつけ、圧倒的なオスの匂いをさせて押し倒してきたのが、 人気No.1俳優・賀神(かがみ)だった。
カラダじゅうトロトロにされた真悟の腹の上で、彼が見せたケダモノな姿は!?
【同時収録作品】
・クロネコ彼氏のさわり方(描き下ろし)
・クロネコ彼氏が最近ちょっとツヤってます(電子限定描き下ろし)
【感想】
ここに来てようやくビッグタイトルにたどり着きました。
BL好きなみなさんにはもうお馴染み、左京亜也先生のクロネコ彼氏シリーズです。
いやー、大好きです!!!
シリーズ通して★5つ。
神作品ですね。
とにかく絵がきれい!そしてエロい!!
ストーリー構成も練られているなー、と感じます。
ほかBL作品や、別名義「右京あやね」で描かれているほか作品との繋がりを持たせた展開の仕方も私好みです。
ケモ耳は苦手なはずだけど、この作品は例外です。
なぜならむやみやたらにケモ耳にならないし、
そのケモ耳にストーリーとして重要な意味があるし、
人間の耳の位置に、ちゃんとケモ耳があるのも好感が持てます。
可愛いだけのケモ耳じゃない。
猫に変身した時のしなやかな身体の描き方もいい。
猫好きなだけありますね。
実は、私の購入の順番としては、シリーズ2作目の『甘え方』を先に購入していました。
だってシリーズ長そうだったから、まずは単巻であまあまそうな内容のもので様子を見ようかと思って^^;
そしたらねー、続きが読みたくなってねー、3作目の『愛し方』にいってから、
結局ルーツを知りたくなって、1作目の『アソビ方』に戻りました。
大人気クロネコ彼氏シリーズはこうやって始まったのかー、と変に感慨深く感じました。
賀神の登場の仕方も素敵。コマ割りが効果的。
さわやかに登場したかと思ったら、早々に腹黒さ全開。
ていうか、トップページからバレバレか(笑)
この恒例のトップページの肌色(全裸エッチ)、インパクト大で良いですねー。
エッチ後初めて逢う時の「ふわん」て香る、賀神のにおい。
最初は普通に好きな人に発するフェロモンか?と思っていたけど、
後々別の意味があることが分かるのよねー。
実はずっと違和感を感じていたのですよ。
真悟からにおいについて質問された時の、照れた様子の賀神に。
あと、たまににおいが消えたりするし。
それが『あふれ方』で解明されます。
次第に絆されていく真悟。
言い訳しながら賀神のホテルのお風呂を使うのが可愛い。
海外ロケで連絡が取れなくなる賀神。
この時の、マネージャー道重さんとのやり取りが面白い。
日本に戻ってきた時には、もう使われていない真悟の携帯。
行きつけのバーに駆けつけて、人目も気にせずキスする賀神。
この時、新しく買い替えられた携帯をグラスの中に捨てるのがいい。
無理矢理な感じでエッチに流れ込むのだけど、この時の名セリフ。
「三週間と 五日 だから」
賀神からの連絡を指折り数えて待っていた真悟。
可愛いですねー。
賀神も「これはもう 遊びじゃない」ことに気付くわけです。
ここの絵、好きです。
真悟の表情と手の感じがたまらない。
ここから賀神の溺愛が始まります(笑)
エッチシーンもあまあまになってきて、
舌をザラザラさせる賀神に、「ちょおい」と止めるところとか、
「69が提案されました。」→「否決。」
面白い(笑)
この辺から賀神の変顔が出てきますね^^
しっかり「好きだ」と伝える賀神。
もともと捨て猫の真悟は、また捨てられることを怖れ、はぐらかします。
めげない賀神。
今までホテルだったのが、賀神の自宅に連れて行きます。
ヒョウに変身してみたり、素直に気持ちをぶつけてみたり、あの手この手で真悟に自分の想いを伝える賀神。
捨てられるのはいやだけど、「捨てないで」と言うのはもっといや。
逃げ出す真悟を追いかける賀神のボロボロな姿を見て、捨て猫だった自分を重ねます。
ようやく、ようやく賀神と向き合うことになり、大人気クロネコ彼氏シリーズが始まるわけです。
シリーズを通して、真悟の幼馴染・まさやんがいい味出しています。
シリーズ通して必ず出てくるパンダTシャツや、行きつけバーのtamaya Tシャツとか、
ほか小物にもこまかいこだわりがあって、そういったところも好き。
左京亜也さんといえば、エッチシーンの修正への職人技が取り上げられますが、
擬音で局部を隠すという、とても自然な修正の仕方で、そういったこだわりも好感が持てます。
描き下ろしもあまあまで、ハァ~もうたまらんですよ(*>▽<*)
賀神みたいに、しつこいくらいに愛されたいなー。
熱く語ってしまいましたが、
参考になりましたでしょうか?