性格クズでなにが悪い(志々藤からり)
「人の真心を 踏みにじるような 本物のクズにはなりたくない」
「大切にされている」
「そういう打算が できる奴は 友達くらい作れる」
◆攻め:都築一朔(イケメンの人気者の高校2年生)
◆受け:花浦湊(性格クズのぼっち高校2年生)
◆エッチ:あり
◆属性など:健気攻め、ツンデレ受け
◆評価:★★★
【あらすじ】
自称クズの花浦湊(はなうらみなと)はクラスの中でもぼっちが確定。ところが突然、学校一のモテ男・都築一朔(つづきかずさ)に告白されて、キスされて…!?迫る都築をなぜか拒めない花浦だが、一緒にいると完璧な都築に対して自分はなにも返せないと思い始め…。
ハイスペック男子とひねくれぼっち君、真逆な二人の青春ラブ!
【同時収録作品】
・僕らが行けない宇宙の話(描き下ろし?)
【感想】
本編では冒頭からすでに人気者の都築は、自称性格クズの花浦のことが好きです。
好きになったきっかけについては同時収録の『僕らが行けない宇宙の話』に描かれています。
都築に告白された時、罰ゲームだと思った花浦は、あっさりお付き合いをOKします。
1週間経ったて罰ゲームじゃないと気付き、と同時に都築からキスされてその場から逃げ出す花浦。
花浦は自分で「性格クズ」と言っていますが、真剣に都築とのことを考えてるし、ちっともクズではありません。ただ不器用なだけ。
花浦が忘れたカバンを持って家にやってくる都築。
実はふたりは小学3年生の頃、都築が引っ越すまでの間同級生だったことがあり、その頃から好きだったと伝えます。
花浦の弟・求(もとむ)に懐かれる都築。
「人の真心を 踏みにじるような 本物のクズにはなりたくない」
どんどん距離が縮まっていくふたり。
教室でのメールのやり取り、笑えます。
修学旅行中、星空の元、キスしようとして我慢する都築。「大切にされている」と気付く花浦。このシーンがすごくいいです。
雨の中のふたりのやり取りもいいですね。
弟・求の野球の試合の帰り、寝入ってしまい電車で終点まで行きついてしまう花浦。お金もなくて帰れません。
心配した求は都築に連絡します。
「なんだか 修学旅行の夜 思い出すな」
迎えに来る都築。花浦とシンクロしたセリフが素敵です。
終電が終わってしまい、ホテルに泊まることになるふたり。
この夜の花浦のモノローグが正直で好感が持てます。
花浦は常に自分に正直なんだよな。
ふたりとも相手に誠実で、とてもいい話なんだけど、きゅんとする感じではないので、読後感はさっぱりめだなー。
そのため★も3つにとどまります。
ところで、、、
海辺を歩く時のふたりの手がデッサンが狂ってて気持ち悪いです。
どーにも気になってしまって^^;
参考になりましたでしょうか?